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■5月17日月曜日
先週はなんとも調子の出ない一週間だった。日々のリズムが、ふとしたことから崩れ、いつまでも尾を引いた。
原因は5月10日(月曜)の深夜にある。厳密には11日(火曜)の午前1時から同4時ごろの時刻。前々日、アップルのWWDC取材直前の林信行氏から「Apple
ここだけの話」#4の原稿をいただいた。うれしさの余勢を駆って、WWDCオープニングに行われるスティーヴ・ジョブズのキーノートスピーチをリアルタイムで傍受すべく図ったのである。
ふだんなら寝ている時間帯。こういう時間帯に原稿を書き、夜中の3時や明け方に原稿を送付してくださる執筆者のライフスタイルに憧れ、そんな昼夜逆転の生活をぼくもと願うのだが、現実は、朝8時に起床、9時前にはすでに仕事を始め、夜12時半から1時ごろにはころりと寝てしまう。サラリーマン以上に規則正しく品行方正の日々なのである。
真夜半に起きていて、昼ごろまでは寝ていなくちゃと思うのだが、どんなに遅く寝ても9時前には目が覚める。性分みたいなものかもしれない。
それはともかく、WWDC事前予想などにも煽られ、ジョブズの発表を楽しみに起きていた。Appleのくいっくたいむすとりーみんぐのページにアクセスするが、すとりーみんぐにはちっとも繋がらない。翌朝には速報があちこちに出るし、焦る理由はなにもないのだが、繋がらないとなるとなおさらリアルタイムで映像を(エディット作業があるので実際には2時間ほどのタイムラグはある)ゲットしないことには気持ちが収まらない。これも性分みたいなものかもしれない。
結局、小生のような人間が世の中には多いということなのだろう。3時間ほどねばったが、不首尾に終わった。テキストベースのサイトにはそろそろ速報が出だしていた。パチンコで終日無駄に時間をつぶしてしまったときのような(やりませんが)空しい気分だった。
翌朝、8時ごろに起床し、もう一度見ようとしたら、すでにリンクがはずされている。怒りのような感情が込み上げてきたが、どうしようもない。こうして、リズムが狂いだした。リンクの消えたページをことあるたびに探し、あるいはZDTVの放送に流れたりと、仕事そっちのけ。内容はすでにわかっているのに。しつこい性分なのだろうか。
ささいなことから数日を棒に振った。NTTの請求書もこわい。キーノートで発表のあったMac
OS 8.6というのが、これまた、FTPサイトからダウンロードするか(無料だが、90MBもあるらしく、数時間かかる)、2500円出してCD-ROMをアップルから送ってもらうかするしかないという。もういいや。まじめなお付き合いは、しばらく控えることにしよう。
■5月9日日曜日
すでにお気づきの向きもあろう。毎週日曜更新の「しをんのしおり」が、2日も早く金曜に更新された。昨年11月1日に連載を開始して、28週が経つ。その間、落ちたことも遅れたこともない。締め切り厳守という一点において、三浦しをん氏は執筆者の鏡と申し上げて差し支えない。
2日も早く更新したのは、2日も早く原稿が届いたからである。じつは、前にも一度、「#26
邪推」がやはり2日前の金曜更新になっている。このときも2日早く届いた。なぜなのか。なぜ、最近、こんなにも頻繁にフライング更新(?)が行われているのか?
答えは、小説のせいである。三浦しをん氏はいま長篇小説を書いている。その小説には締め切りがある。しかし、小説というものは、うまく進むこともあれば、ちっとも進まないこともある。一方、三浦しをん氏は、すでに述べたように、締め切り厳守の鏡である。したがって、筆が進まなくなると、先に「しをんのしおり」の原稿を書く。「しをんのしおり」にフライング更新のあるときは、長篇小説の進捗具合が思わしくないのだなと思って間違いではないのである。
この長篇小説の最終締め切りは今月末。すでに、3分の2程度書き上がっている。現時点でタイトルその他詳細を明かすことはできないが、中身はすこぶるつきの面白さだ。「しをんのしおり」のテイストをお好みの読者なら、まちがいなく楽しめる。いましばらく、お待ちいただきたいと思う。
(こんなことを書けば、新たなプレッシャーになる心配がなきにしもあらずなのだが)
■4月30日金曜日
林信行氏の活躍の場がまたひとつふえた。ご存知の方もあるかもしれないが、この4月28日から新オープンしたマイクロソフトのMacTopia
Japan(マックトピア ジャパン)に新連載コラム「nobiii's
Column」を始めたのである。 まず、「iMacでパソコンを始める人たちへ」と題するまえがきがあり、「CPUの「MHz(メガヘルツ)」」へと進む。一見、iMacの初心者向けのようでいて、読んでみると実際にはコンピュータ・カルチャー全般に敷延する話題をとりあげている。
コラム自体は月2回の更新とあり、毎回が林氏なのかどうかは当人にも知らされていないらしいが、一ファンとして、またひとつ楽しみがふえたのは、うれしいかぎりだ。
と、読後、われに返るや、これはいよいよもってわが「Apple
ここだけの話」「nobi2 Express」の入稿の悪化に繋がる状況になってしまったということでもあるのである。林氏はこのあと、5月9日から始まるAppleのワールドワイド・ディベロッパーズ・カンファレンス(WWDC)の取材に行ってしまう。なんかこの状況は今年初めに似てきたような気もする。読者からの督促の声をお願いする次第である。
蛇足がひとつ。nobiii's ColumnにはわがBoiled
Eggs Onlineへのリンクも張られているのだが、そこに不思議なロゴというのかアイコンが付随している。何かと思ったら、コラムの欄外に「これはマイクロソフトの管理外のホームページを意味するものだから、了承してね」なる意味のマイクロソフト社による注釈が書かれていた。
マイクロソフト社はいつからこんなばかげたジョークのような注釈をつけだしたのか。ぼくはネットサーフィンのキャリアにかけては人後に落ちないつもりだが、こんなのは初めて見た。リンクは張ってやったが、なにかあってもおれたちに責任はないからな。とぼくには読める。
WWWはハイパーリンクを前提に成立する社会である。したがって、村社会のなわばり意識とは相入れない自己責任の思想で成り立っていることは、小学生でも知っている常識かとぼくは思っていた。世の中には小学生の常識も通じない輩がいるからね、というそれなりの配慮なのだろうと思う。
とはいい条、「マイクロソフトのホームページ以外へジャンプすること」がなにか悪いことでもあるかのような注釈の文章はなんとかならないものだろうか。ぼくのように曲解する連中だって、小学生以上にもいたりするのだからさ、ビル。
(murat)■
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