Boiled Eggs をめぐって
展開するあらぬウワサ…

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9月22日水曜日

「Power Mac G4の登場とiBookの発売で今月は死にそうな」過密スケジュールのなか、先週末ようやく林信行氏の原稿が入った。

林氏いわく。「本当は他にも山ほど書くことがあったのですが、構想を練っていた時(だいたい寝床に入ってから)に思いついたことを、時間が経つと忘れてしまう。かといって、寝床から起きてパソコンにメモしに行くといつまでたっても眠れなくなってしまう。それにいざ書くときってどうしてもせっぱ詰まっている状態で、結局せっかくたてた構成も何も関係なく書いてしまう。なんとかこうした状況を改善したいものです」

10月下旬、単行本Apple Confidential(アップル極秘ファイル)が出たら、殺人的過密スケジュールもすこしは緩和されるのだろうか。期待してます。

福永京美氏の「ベンチャーなんか怖くない」が来週いよいよ最終回を迎える。ベンチャー・ビジネスの現場の息づかいが生々しく伝わってくる好連載だったと思う。それだけにあえてペンネームでお願いしたが、本にまとめるさいには、本名を使うことになるだろう。加筆作業もあり、いましばらくお待ちいただきたい。決まり次第お知らせする。

新連載を計画中。わがボイルドエッグズがかかえる有力新人作家が近々登場の予定だ。こちらは一、二週ほどお待ちいただきたく。

8月29日日曜日

こういうのは、なんといったらいいのだろう。Accidental Chainとでも呼ぶのだろうか。現実感が希薄なのは真夏の太陽に脳がやられていたせいかもしれない。

先日、強い日差しが照りつけるなか、ぼくは滴る汗をふきつつ経済系の某出版社に行った。編集者S氏といろいろと話をするうち、大学の話になった。編集者S氏は×大の文学部出身という。

「学科はなんですか」
「人間関係学科というのですが、社会学のようなものです」
「それがなぜまた経済系の雑誌を」
「たまたま入社したので。それからずっと。それはそうと、muratさんも×大文学部なら、もしかしてBという男を知ってますか」
「知っているも何も、B君はわがBoiled Eggs Ltd.の有能な外部スタッフのひとりですよ」
「私とはしばらく前まで趣味のバンド仲間だったんです」
「へー。灯台もと暗しとはこういうことですかねえ」

その日は夜、都内のホテルでわがBoiled Eggs Ltd.の応募者H氏と会うことになっていた。経済系某出版社のあと夕食をすませ、ロビーで待っていると、相手がやってきた。初めて顔を合わせる。

「muratさんですか」
「なにか冷たいものでも飲みながら打ち合わせしましょう」
「そうですね」
「ところで、Hさんはどういう会社にお勤めなんです」
「経済系某出版社に勤めてます」
「ほんとですか。経済系某出版社なら、さきほど行って来たところです。わかっていれば、会社で会うこともできましたね。なんというか、世間は狭いというべきか」

翌週、相変わらず真夏の日差しが照りつけるなか、今度は別のホテルのロビーで別の応募者Yさんと会った。こちらも初めて顔を合わせる。話をするうち、必要があって専攻学科を聞くことになった。

「大学はどちらですか」
「×大です」
「だいぶ時代がちがうけど、ぼくもそうです。専攻は」
「文学部で人間関係学科というのですが」
「最近、同じ×大文学部の人間関係学科という人にどこかで会ったような気がするな」
「応募者ですか。私の知っている人かもしれません」
「えーと、誰だったか。出版社の人だったかも……いろんな人に会うので……」

「もしもし、B君。このあいだ、S氏に会ったよ。かくかくしかじかというわけで、よろしくとのこと」
「おやまあ。行く前に言ってくれればよかったのに」
「あなたのバンド仲間とは思わんものなあ。今日はこれから○雑誌社にあいさつに行くけど」
「編集部のNさんですか」
「そうだけど、どうして知ってるの」
「前の会社のイヴェントがらみで何度か会ってるんですよ。ぼくからよろしくと……」

ここ数日のあいだに登場した経済系某出版社、S氏、H氏、Yさん、○雑誌社、Nさん、そしてわがB君は、どこでどうつながっているのか。いないのか。暑さのせいか、ぼくは頭がぼーっとして、よくわからなくなった。×大文学部人間関係学科出身者はほかにもいたような、いないような……

(murat)

 
 
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