作家エージェントの仕事のことを書いてほしいと頼まれ、「三田評論」5月号にエッセイを書いた。三浦しをん氏や加藤文氏も話の中に登場する。敬愛する海老沢泰久氏のことばを引用したので、コピーをお送りしたら、「文章うまいじゃない」と褒められた。そう言われても、ピンとこなかったが、もちろん悪い気はしなかった。
エッセイに顔写真も載せるというので、プロカメラマンの幡谷正樹氏が撮った写真を使わせてもらった。先に、リクルートワークス研究所が発行している「Works」という雑誌が取材に来た折り、ぼくの写真をたくさん撮っていったので、これ幸いとばかりに担当の笠井さんにお願いして、後で幡谷氏のネガを丸ごともらってしまったのである。
ぼくはこういうことに関しては(ほかのことに関してもだが)、きわめて厚かましくできているのだ。(同じくネガを所望した人が作家で約一名いたという話を笠井さんから聞いたが、あえて名は秘す。そのうち、明かすかもしれない)
で、その「Works」という雑誌の4-5号にやはりぼくの仕事のことが載っているわけだが、リクルートが出している雑誌でもこういうのは企業の経営者とか人事担当者しか読まないものだと、ぼくは思っていた。ところが、驚いたことに、連休前に届いた小滝橋トオル氏からのメールには、「Works」の記事を読んだと書かれていたのである。
ふとした偶然から「works」という雑誌でmuratさんのインタビュー記事を拝見しました。まるで修行僧のような精悍な顔立ちと眼光の鋭さはエド・ハリスを抜きましたね。ははは。
と笑っている。小滝橋トオル氏はなぜか前々からぼくをエド・ハリスと比較する。たしかに頭の後退の具合はあんなものかもしれないのだが、歳はもうすこし若いはずだ(と言いつつもエド・ハリスのほんとの歳は知らない)。
それはともかく、わがボイルドエッグズの作家に記事を読まれるとは露ほども考えていなかったので、唖然とした。悪いことはできないものだ。悪戯がばれた悪童のような心境になった。紙の雑誌には不思議な心的作用を引き起こす力があるようだ。
そういえば、「あちゃら」という雑誌の今月号にもBoiled
Eggs Onlineの紹介がある。いまはそれを見て応募してくる方が多い。載せたら載せたと教えてくださいますか、「あちゃら」の担当者様。