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■10月2日月曜日
昨日の更新をもって「しをんのしおり」がめでたく連載100回を迎えた。1998年11月1日に始まり、ほぼ2年間一度も休むことなく続けられた結果である。連載開始時に自称18歳だった三浦しをん氏も、2年経って、晴れてまた18歳になったらしい。
100回に合わせたわけではないが、連載は本になり、10月5日(木)、光文社知恵の森文庫から『極め道』のタイトルで発売になる。ぜひ書店にてお買い求めいただきたい。
100回記念のイベントとして、先日、加藤文氏との新人作家対談が実現した。横浜中華街、加藤氏行きつけの店で収録した内容は、次回10月8日(日)から3回に渡って「しをんのしおり」に掲載される。本邦初公開、三浦・加藤両氏の美麗写真も多数掲載予定なので、乞うご期待。
■9月24日日曜日
今回の十五話「水底の感触」をもって、小滝橋トオル『ラヴ・ストーリーズ』は最終回となった。作者ともども、ご愛読に感謝する。来月からは、構想新たな連作シリーズが開幕の予定。期して待たれよ。
■9月18日月曜日
散々な週末だった。更新も遅れ、著者にも迷惑をかけてしまった。雷が落ちたのである。いままでにも、会社や自宅でやられているので、用心はしてなくはなかったのだが、いきなりドカーンときた。ブレーカーが落ちて、停電。
ブレーカーを入れ直し、コンピュータの点検をしようとしたら、モニターのスイッチがうんともすんとも言わない。ルーターのランプもおかしい。
タワー型のG3をメインマシンにして作業をしているのだが、モニターがいかれると、アクセスする術がない。G3がどうなっているかわからず、サブで使っているPower
Book G3でダイヤルアップしても、つながらない。週末は本Boiled Eggs Onlineの更新が目白押しなのである。
こちらの都合で更新を遅らせたことはほとんどない。しかし、今回にかぎってはだめかもしれない。大切な原稿はPower
Bookにバックアップをとってあるので、大丈夫とは思うが……。
それにしても、モニターはじつは落雷の前からすこしおかしくなっていた。プーンという音とともに画面が一瞬消えそうになる症状があったのである。買い換えておいたほうがいいかな、と考えていた矢先のことだった。買い換えとなったら、今度出たStudio
Displayがいいし、そうなればG3は使えなくなるので、G4 Cubeを買わなくちゃならない。OS Xのベータの配布も見越して、ここは一気にG4
Cubeも手に入れるか。
深夜、G3のバックアップについて対策を練っていると、突然パーンという音がして、異臭とともにモニターから煙が出てきた。それまでは、修理に出そうかとも思っていたが、ついにご臨終。こっちの腹も決まった。翌日曜、嵐の中を車で買い出しに行った。ルーターやその他の周辺機器もついでに買う。帰りがけに、家の近くでNTT作業員を見かけたので、点検を頼む。体制を立て直して、出直してくると言う。あちこちで被害が出ているようだ。
調べてもらった結果は、電話機が一台壊れ、屋外のヒューズが飛び、ISDNのモジュラージャックがばかになっていた。コンピュータ本体は無事だった模様。NTT作業員をうまくつかまえられたからよかったものの、そうでなければインターネットにつながらない原因をいまだに特定できていなかったのではないかな。
そんなわけで、「しをんのしおり」の更新時間が若干遅れたのは、原稿が遅れたわけではなく、落雷後の復旧に手間取ったせいなのである(意外に早い復旧に、やや不満の声がなかったわけではない)。
それにしても、六台めのMac。ある雑誌に、「G4 CubeとCinema Displayがほしい。Macはすでに五台もあり購買理由なしで欲求不満気味。」と書いたのだが、Cinema
DisplayがStudio Displayに変わっただけで現実になってしまった。もしかすると、落雷は口実だったりする?
■9月11日月曜日
インタビュー取材に立ち会うことが多い。今日も光文社で『極め道』の著者インタビューがある。仕事はただ隣に座っているだけだが、新人作家の場合はデビューのいきさつを必ず聞かれる。そんなときには、作家に代わって、ぼくが答えることもある。次に多いのは、エージェントってマネージャーみたいなものですかという質問。日本の出版界ではあまり例のないシステムなので、よくわからないのも当然なのだ。アメリカの出版事情を話し、なぜ日本で始めたか、どんな利点があるかなどを説明する。
ぼくのインタビューではないので、話は早々に切り上げる。その代わり、あとで読んでくださいと言って、そのへんの経緯を書いた雑誌のコピーをインタビュアーや編集者に手渡す。詳しくはこちらをというのは便利といえば便利だ。四月以降、そうしたことが何度も繰り返されてきた。
ぼくとしては、頼まれれば宣伝のために書く。このまえは、「本とコンピュータ」(トランスアート)から依頼があり、「作家エージェントの一カ月」というコンセプトで書いた。10月10日発売。わがボイルドエッグズの作家たちが次々と登場するので、ぜひお読みいただきたい。舞台裏をこんなにあからさまに書いちゃっていいのかと思わなくもなかったが、書いてしまった。みなさま、ごめんなさい。
宣伝になればいいといっても、雑誌は二、三カ月もすれば読めなくなる。いま宣伝したいと思ったら、コピーを渡すしか手はないのか……と考えていて、はたと気づいた(遅いんだよね)。そんなわけで、本BeBe
Rumorsにて、過去の雑誌原稿を公開することにした。
「待ち合わせ」――「三田評論」(慶應義塾)1999年6月号掲載のコラム。「アートの冒険者たち」の内藤美和さんが登場する。お相手は、もう書いてもいいだろう、五條瑛さん。
「才能に賭ける」――「三田評論」2000年5月号掲載のエッセイ。ぼくが出版社(早川書房)にいたときから話が始まる。そのとき面接に現れた女子大生とは――。
「小滝橋トオルのできるまで」――「波」(新潮社)2000年7月号掲載のエッセイ。初めて小滝橋トオルが目の前に現れたときのことはいまでも忘れられない。
(murat)■
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