大晦日に紅白を見ていたら、アシモ君が出てきた。正月にはさらに新聞やらテレビCMやらに登場し、なにやら大活躍である。昨日は、前回のBeBe
Rumorsを読んだ加藤文から、
私は歩行ムービーで不覚にも目頭が熱くなってしまいました。妻もASIMOに熱狂していて、アシモちゃん(男の子、十二歳)などと呼んでいます。
と賛同のメールまでもらった。実はぼくも「歩行ムービーで不覚にも目頭が熱くなっ」たくちだ。
アシモについて書いたことがきっかけだったのか、正月休みにはカッパコミックスを手にした。そういってもなんのことかわからない人がほとんどだろう。30数年前、「鉄腕アトム」を発表順に収録した大判の漫画叢書が光文社から出ていたのである。ぼくはその初版を全巻揃えている。
第1巻の冒頭「アトム大使の巻」を開いて、あらためて驚いた。構想といい、ストーリーといい、タッチといい、ちっとも古くなっていない。原画が紛失したのか、ところどころのコマを後年の作者がそれと知れないように描き直しているのだが、筆はむしろそちらのほうが荒れているほどなのだ。アトムがサーカスに売られる設定が時代といえば時代だが、なに、面白さの本質をいささかも損なうものでない。
日だまりのなか、縁が欠けだしたページを大事にめくりながら、幸福な気分でうとうととしたのは、酒のせいばかりではなかったと思う。
時代はめぐり、今年はいよいよアニメ・ゲーム世代の新鋭がBoiled Eggs Onlineにデビューする。弱冠22歳。今月中には連載開始の予定である。新世紀の幕開けにふさわしい、同世代読者の強い共感を呼ぶ作品になると思う。期して待たれたい。