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■8月29日水曜日
今週発売の「週刊現代」(9.8号)に、加藤文『やきそば三国志』の書評が大きく出ている。168ページ。主題の着眼点、ビジネス展開と物語とのからみが褒められており、さらには「本書を読むと、現在の食品メーカーの驚くべき実態ばかりでなく、21世紀の企業、家族、そして食文化のあるべき姿といったものも、おぼろげではあるが見えてくる。」と書かれているのは嬉しかった。著者の書きたかったことを正当に評価してくれているなあとぼくには思えたからだ。
■8月17日金曜日
昨日16日(木)付け、読売新聞夕刊の「探検エンターテインメント」に、加藤文『やきそば三国志』が大きく取り上げられている。「……どうにも後を引いてやめられない味がある。……人を選んでこっそり薦めたい小説もある。今月はこってりソース味の加藤文『やきそば三国志』がまさにそれだった。」とのこと。
ウェブでは谷口隆一氏が「“裏”日本工業新聞!!」にて「Boiled
Eggs Onlineきっての物語師、加藤文さんに待望の単行本第2作登場!」と紹介してくださった。書評では字数にとらわれず詳細に内容を紹介、感想を添えてくださっているのがありがたい。ぜひご一読を。
■8月9日木曜日
「男がふたり以上現れると、もう妄想が……(笑)」
とインタビューの生台詞そのままの過激な見出しで、昨日8月8日発売の「週刊プレイボーイ」8.21・28合併号に、『妄想炸裂』の三浦しをんの著者インタビューが掲載されている。193ページ。
著者写真も、爆笑インタビューを端で聞いていたカメラマン氏が合わせてくださったか、なんともコミカル&キュートな出来映え。「しをんのしおり」のファンには必見の記事だ。『妄想炸裂』ともどもお買い求めの上、ご一読を。
隣には、加藤文『やきそば三国志』の書評も載ってます。
■7月18日水曜日
加藤文の長篇第二作『やきそば三国志』が26日に発売になる。物語の発端となる台詞については「あとがき」にも触れられていることだが、いまから一年半ほど前、打ち合わせの席で加藤文がぼくにこんなことを言ったのである。
「市場を焼け野原にしろ、という激烈な台詞を吐いた食品会社の社長がいるんですよ。ぼくは驚きました」
「なんの市場を焼け野原にするんですか」
「やきそばですよ。スーパーの棚に並ぶ、ほら、あのチルドのソースやきそばですよ」
「へえ。そいつは面白い。ラーメンなら面白くもなんともないが、やきそばとは聞いたことがありません。第二作はできたも同然じゃないですか。『やきそば三国志』これで行きましょうよ」
言うまでもなく、企画はすぐできても、小説はすぐにはできない。かくして、大作『厨師流浪』を脱稿したばかりの新人作家に、休む間もなく、有無を言わせぬ苦難の日々がやってきたのである。
それからの一年半、加藤文がどれほどの苦しみ、愉しみを味わったか、作者でないぼくの知るところではない。しかし、すべては『やきそば三国志』に結実している。文藝春秋の担当編集者Nさんが「ビジネス小説のヌーヴェル・ヴァーグ」と評してくださったが、それが決して空疎な宣伝コピーでないことは一読おわかりいただけるはずだ。
加藤文はどんなやきそばを描いたのか、ビジネスの真髄とはどこにあるのか――おいしいやきそばの作り方にこと寄せて、作者自ら綴ったエッセイ「夢のやきそばを求めて」が『本の話』8月号(文藝春秋)に掲載されているので、合わせてご一読いただきたく。
■7月11日水曜日
紹介が遅くなったが、新連載「食べたいニューヨーク」の著者大石洋子は、ごく最近当ボイルドエッグズに原稿を応募してきた新人だ。応募原稿のエッセイはある理由から採用とはならなかったが、ともかく文章のうまさにぼくは惹かれた。
ふつうならここで、当人に会って、企画のためにいろいろと話を聞くのだが、アメリカ・ニュージャージー在住とあってはそうもいかない。その後はメールでいろいろとおしゃべりした。メールはむろんぼく宛の私信だが、以下のくだりが連載に繋がったので、大石洋子の紹介を目的にあえてそのまま公開することにしよう。
ニューヨークの食案内についてですが、私自身、旅行をする時には「食べる」ことが旅の中心と言ってもいいくらいで、一食も無駄にしないように、と勢い込んでリサーチに走ります。しかし日本の書店に行くと、「地球の歩き方」が書棚のほとんどを占めていて、「もっと大人向けのガイドはないの?」とため息をつくことが多いです。
そんな中、アメリカで発行されているグルメマガジンという雑誌のトラベルセクションが充実していることを知り、最近は、旅行となったらその雑誌のバックナンバーを調べ、過去の記事を探すようになりました。
これはレストランに限らず、ホテル、ショップなども紹介しているのですが、ハズレがなく、「おいしいものをオシャレな雰囲気で食べたい」とか「その土地ならではの質のいい品を買いたい」というような私の旅心を満たしてくれます。だからといって高級な店ばかりが載っているわけではなく、先月、イタリアを旅行した際に行ってみたモデナのレストランは、酒屋の一角にテーブルが置いてあるだけの軽食しか出さないような店でしたが、ここのサラダが本当においしく、「グルメマガジンでかした!」と夫とうなりました。
ニュージャージーからニューヨークへ片道1時間、この週末も「グルメマガジン」を小脇に抱え、彼女は食の冒険に奔走していることだろう。来週はまたその成果の一皿をわれわれも味わうことができる。
連載開始早々、某大手出版社の編集者からお褒めのメールをいただいたのは嬉しかった。読者諸兄諸姉からも、温かな励ましのメールをぜひお寄せいただきたく、新人エッセイストになりかわりお願い申し上げます。
(murat)■
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