選考委員の言葉
   
  滝本竜彦

 

 自分の小説の出来はさておき、僕は審美眼には自信があります。どんなジャンルの小説であろうと、本当の傑作は決して見逃しません。原石の煌めきを見落とすことはいたしません。明日のベストセラーを発見するため、皆様の原稿に隅から隅まで目を通しますので、自信作をどしどしご応募ください。お待ちしております。
   
  千木良悠子
 全然読んだことのないような、変で面白くて頭の中がスッキリするものが読んでみたい。あと、日本に住んでいる若くて、ぼうっとした人の書いたものが読んでみたい。世界では色んなことが起こる。それでも決して揺るがぬような、力強い小説が読んでみたいです。ヨロシク。
   
  三浦しをん
 わしがこつこつと書きためてきた大河小説の原稿で、とうとう長持がいっぱいになってしまった。この作品を、どうしたもんじゃろうなあ。そう嘆いているおじいさんが近所にいたら、声をかけてあげましょう。今度の賞は、ネット上での受付オンリーだから、原稿を即座にパソコンに打ち直すんだ、と……。
 みなさまの作品を読ませていただくのを楽しみにしております! お誘いあわせのうえ(?)、ふるってご応募ください!
   
  村上達朗
 作家エージェントの仕事を始めて一年が経ったころ、これが軌道に乗ったら、次は今までにない文学賞を創設したいと強く思いました。「才能に賭ける」というエッセイの最後にそのことを書きましたが、それから三年が経ち、このたび新しい出版社・産業編集センター出版部の理解と支援を得て、その思いを現実のものとすることができました。残るは次なる才能の出現です。時代を体現する傑出した才能に出会うことができれば、こんなに嬉しいことはありません。
   
 
 
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