市場を焼け野原にしろ！　すべてを焼き尽くした果てに、新商品で市場を制圧するのだ！　老舗食品会社社長の号令一下、スーパーの食料品売場に「やきそば戦争」が勃発した！　会社に使われ、将来に疑問を抱く中堅サラリーマン山口に、いまだかつてない「夢のソースやきそば」が作れるのか？　競合他社の繰り出す「新やきそば」とは？　ふだんは見向きもされないソースやきそばに企業人の夢を賭けた男たちの姿を骨太な筆致で描き、食とビジネスの真髄を問う大型エンターテインメント小説！

昨年、戦後日本に初の薬膳料理を伝えた実在の中国人厨師をモデルに、本格的ノンフィクション・ノヴェル『厨師流浪』（日本経済新聞社）をひっさげて衝撃的な作家デビューを飾った大型新人が、満を持して放つ書き下ろし長篇第二作。この面白さは目が離せない！

……人の心のありようはさまざまだ。この若き女性心理士はその多様性の海を照らし出し、現代に漂う人々の生態図鑑とでもいうべき興味深い一冊を書き上げた。
「○○系快楽の10の特徴」や、逸脱（ディスオーダー）が完全な失調（アウトオブオーダー）にならないための処方箋もついている。その“特徴”を読んでいると、自分がどのタイプにもあてはまるのには困った。その意味では、ちょっとおかしな隣人が内なる隣人に変わる、少々コワい本でもある。

　　――「本の話」（文藝春秋）六月号、 温水ゆかり
　　　　「快楽は超極私的な秘密のモンスター」より

本Boiled Eggs Onlineに連載の「しをんのしおり」に、「草思」連載の「妄想炸裂」を加え、さらなるパワーアップを施された爆裂エッセイが、ついに単行本化される！

昨年10月刊の『極め道』（光文社知恵の森文庫）に続き、何もない、しかし殊の外奇妙でおかしい「三浦しをん的日常」が構成も新たに炸裂します。「しをんのしおり」も加筆され、新聞連載コラムまでおまけについたファン必携・必読の一冊！　装幀にも要注目！

その古書店は、雑木林を通る細い道の突き当たりにあった――古書の魔力に取り憑かれた男たちの、罪と友情の物語とは。

各紙誌で絶賛を浴びた長篇第一作『格闘する者に○』（草思社）に続き、三浦しをんが新たな構想の下に書き下ろす長篇小説。期待を裏切らない傑作がまもなく刊行される！