はい、漫画編集者の汗やら涙やら、変な汁まで、ほぼこの通りであります。
――田中純『ヤングジャンプ』元編集長
はい、漫画編集者の汗やら涙やら、変な汁まで、ほぼこの通りであります。
――田中純『ヤングジャンプ』元編集長
大手出版社入社一年目、「漫画嫌い」の山田友梨が配属されたのはなんと、男だらけの青年漫画誌「ヤングビート」だった。大物作家を激怒させ、長寿連載「解決屋一平」はまさかの終了。さらには童貞が主人公のエッチ漫画「いまだ、できず」の人気は急降下。雑誌を牽引する大ヒット作「キヨのひらく箱」には激しく心を動かされるものの、作者とは一回も会えない——編集失格の烙印を押される友梨の前に、ある日、かなり見覚えのある"あの子"が現れた。
「ユリちゃんも何かトラウマがあるんでしょ?」
イタくて深い、新感覚!青春感動物語
大手出版社入社一年目、「漫画嫌い」の山田友梨が配属されたのはなんと、男だらけの青年漫画誌「ヤングビート」だった。大物作家を激怒させ、長寿連載「解決屋一平」はまさかの終了。さらには童貞が主人公のエッチ漫画「いまだ、できず」の人気は急降下。雑誌を牽引する大ヒット作「キヨのひらく箱」には激しく心を動かされるものの、作者とは一回も会えない——編集失格の烙印を押される友梨の前に、ある日、かなり見覚えのある"あの子"が現れた。
書評家/ライター・温水ゆかりさん
友梨がまともな漫画編集者に育つかどうかがこの小説の「成長小説」の部分で、友梨がなぜ漫画嫌いなのかというのが「トラウマ小説」の部分、文芸に行った同期のチャラ男・大沢との気の置けない関係がこの小説の「青春小説」の部分で——と、余計な説明をしてる気もするが、とにかく掛け値なく面白い。漫画編集部に取材をして書いたというだけあって、どの脇役も愛おしく(特に元編集長の重田部長)、好きにならずにいられない。小嶋陽太郎さんってデビューしてまだ2年なのに、こんなに早く上手くなっちゃっていいの?
――「ジンジャー」3月号「今月読みたい運命の一冊」温水ゆかりさん書評より一部抜粋
文芸評論家/細谷正充さん
本好きの友人から、面白いよと薦められ読んでみたら、本当に面白かった。そして、いままでこの作者の作品を手に取っていなかったことを後悔した。(中略)……気持ちよく読めるのは、前半のエピソードの積み重ねにより、ヒロインの魅力を引き出したからだ。とにかく凄い才能である。(中略)……これだけのテクニックがあるなら、ミステリーもいけるのではないか。今後、次々と発表されるであろう、新作が楽しみでならない。
――「読楽」1月号/細谷正充氏の書評より一部抜粋
書評家/ライター・吉田大助さん
第一六回ボイルドエッグズ新人賞でデビューした小嶋陽太郎の筆が、完全にノッてきた。(中略)……漫画に関わる人々の、漫画に対する「好き」を浴びることで、ヒロインは少しずつ変心し確かな成長を遂げる。物語の後半に登場する、覆面作家・今井コウタの正体を巡るストーリーラインは、ミステリーとしても実に鮮やかだ。その「謎」が解ける瞬間、ヒロインにとって「好き」ではなかった仕事が、「好き」になる。ラストはかゆみを感じるくらい、嬉しくって楽しくって。小嶋陽太郎という作家はまぁホント、チャーミングの天才です。
——「小説新潮」12月号「本の森」吉田大助氏の書評より一部抜粋
すやまさん
小嶋陽太郎さんの「こちら文学少女になります」を読んだ。キャラクターがとにかく活き活きしていて、そのキャラクターの持っている熱に引き込まれるように最後まで一気に読んだ。登場する漫画編集部や漫画家の変人だけど、仕事に対してそれぞれの形の情熱を持って働いてる様子がとても面白かった。
文章がすごく読みやすくて、最後まで弛れることなく一気に読めたのが個人的にとても良かった。この前に読んでた本はなかなか最後まで辿り着けなくて数ヶ月ぐらいかけてちょこちょこ読んでたから、一気に物語を読み切った快感がとても心地よかった。
——すやま@Atsu1025さん/10月24日ツイッターより
講談社・中谷洋基さん
筧「使えるもんは全部使え。そういう努力もしねぇで、ピヨピヨ文句ばっか垂れてんじゃねぞ」
平井「人に頼るのはできることすべてやってからじゃないかなあ。そんな甘い人、いくら女の子でも助けないよ、僕」
どのセリフも厳しい。けれど間違っていない。自分の考えややり方に合わなくて、「納得いかない」「どうして?」と腹をたてたくなることもある。でもいつまでも言われたことが胸の中でくすぶり続ける。小手先で上手くやろうとしていた自分の横面をはられる、そんな山田の感覚がリアルに胸に響いてきました。
「漫画の編集になんてなんの思い入れもないし」と文学少女として頑なだった山田が、「そろそろ自分で新連載おこしたいんで」と言えるようになるなんて!
なんと爽快なラストでしょうか!!
そして、ひとつの成長物語でありながら、大御所作家との一からの作品作りはスポ根並みに熱く、人気作家をめぐる秘密はミステリー的面白みがあり、同期と先輩からの恋愛要素をアクセントに、『キヨのひらく箱』と並行するトラウマ物語は作品に奥行を与えてくれていて、色んな楽しみ方ができる一冊だと思います。
自分も頑張ろう、そう思える小説でした。
――講談社/文芸第二出版部・中谷洋基さんのメールより
新潮社・中村睦さん
泣いたところがあります。「ネギちゃん」が自己紹介して登場したシーンです。ネギちゃんは名前を正確に発音できなくて、擦り切れた服を着ていて……のところで、もう急に泣けてきて、その章は「俺なんでこんなに泣いてんだ? 小嶋さん、あーこういう子いたんですよ」とか呟きながらの読了でした。
だから、友梨が最後に、ネギちゃんに会いに行こうとするところ、すごくいいなと思えたんですね。「頼む、友梨、行ってやってくれ」みたいな感じ(誰の立場かわからんですが)。
編集者や出版界の人間をこえて、小嶋さんが伝えたい思いとか、全身が熱くなるような本当の気持ちというものが、この本に詰まっていると思ったことでした。
――新潮社/新潮文庫編集部・中村睦さんのメールより
藤松あまね@あまねきさん
主人公と周囲とのコミカルなやり取りはとても面白く電車の中で読んじゃいけないほど。でも本作の一番の魅力はきっと、主人公が本当の自分を、見たくない自分を仕事を通して向き合っていくという過程なのだ。私自身、彼女に自分を重ねていくうちに私の中のいわゆる忘れたい過去を思い出してしまって正直苦しくなったりもした。でもそれはきっと、ちゃんと苦しむべきこと。そうやって自分と向き合うのは決して間違いじゃない。なんて事を思っちゃうと思わず涙ぐんでしまう。コミカルなお話なのに泣いちゃうだなんて、不思議な気分。この不思議な気分は何ていえばいいんだろう、感動? ううん、そんなものじゃない。…
——藤松あまね@あまねき@amanrkisanさんのブログより。全文は「あまねき」で!
書評家・松井ゆかりさん
個性派揃いの主要キャラの中でも要注意人物なのが、今井コウタの代理人である江上吾郎氏。担当編集者とすら顔を合わせたことのない今井に代わり、すべての交渉ごとを行っている。著作権エージェントを名乗る身なりのよい紳士とのことだが、著者の小嶋陽太郎さんがボイルドエッグズ(まさに日本初の著作権エージェント)が主催の新人賞でデビューされた作家であることを考え合わせると興味深い。こりゃ、小嶋さんも覆面作家の可能性あるな...(思いっきり顔出しされてるっつーの)。などと邪推してみたのも、今井コウタの正体が明らかになるくだりや、友梨に見えるようになったあり得ないものが何だったのかの謎解きとか、ミステリー小説的な読み応えもあったからなのだ。こうなったらもう、年末の「週刊文春ミステリーベスト10」にランキングされても驚かない(嘘。さすがに驚く)。…
――WEB本の雑誌【今週はこれを読め!エンタメ編】松井ゆかりさんの書評(←全文はこちらで!)より
新潮社・福島歩さん
単に「頑張って原稿を取ります!」というスポ根ものではなく、そういう面も盛り込みつつも主人公の失敗やトラウマを冷静に描き出しているところがとてもリアルで読み応えがありました。漫画一本一本の魅力の引き出し方の違いもさもありなんで、取材以上の小嶋さんの観察眼を感じます。そして、やはり「変な大人」の描き方、見せ方が面白いです。いなさそうないそうな、ギリギリのラインをついていて小説の中の漫画編集部という枠を超えて、巻き込まれました。
――新潮社「小説新潮」編集部・福島歩さんのメールより
書評家・タニグチリウイチさん
漫画好きだけれど漫画が作られる場面については想像でしか知らない人たちに、そうかこんなに大変なのかといった感心を与え、面白がらせてくれる。本当は文芸志望だったのに、漫画雑誌に配属された新人女性編集者の主人公。大御所を怒らせ、童貞の妄想で描いたエロで人気の漫画家の人気を落としと、ダメな仕事ぶりをいきなり見せる。小説の人だから漫画の編集者は知らないのに、結構踏み込んで書けている。そこはだから小嶋さんの調査力と描写力のたまものだろう。面白い1冊。
――タニグチリウイチ「日刊リウイチ」(9月21日付)より抜粋
書評家/ライター・温水ゆかりさん
友梨がまともな漫画編集者に育つかどうかがこの小説の「成長小説」の部分で、友梨がなぜ漫画嫌いなのかというのが「トラウマ小説」の部分、文芸に行った同期のチャラ男・大沢との気の置けない関係がこの小説の「青春小説」の部分で——と、余計な説明をしてる気もするが、とにかく掛け値なく面白い。漫画編集部に取材をして書いたというだけあって、どの脇役も愛おしく(特に元編集長の重田部長)、好きにならずにいられない。小嶋陽太郎さんってデビューしてまだ2年なのに、こんなに早く上手くなっちゃっていいの?
――「ジンジャー」3月号「今月読みたい運命の一冊」温水ゆかりさん書評より一部抜粋
文芸評論家/細谷正充さん
本好きの友人から、面白いよと薦められ読んでみたら、本当に面白かった。そして、いままでこの作者の作品を手に取っていなかったことを後悔した。(中略)……気持ちよく読めるのは、前半のエピソードの積み重ねにより、ヒロインの魅力を引き出したからだ。とにかく凄い才能である。(中略)……これだけのテクニックがあるなら、ミステリーもいけるのではないか。今後、次々と発表されるであろう、新作が楽しみでならない。
――「読楽」1月号/細谷正充氏の書評より一部抜粋
書評家/ライター・吉田大助さん
第一六回ボイルドエッグズ新人賞でデビューした小嶋陽太郎の筆が、完全にノッてきた。(中略)……漫画に関わる人々の、漫画に対する「好き」を浴びることで、ヒロインは少しずつ変心し確かな成長を遂げる。物語の後半に登場する、覆面作家・今井コウタの正体を巡るストーリーラインは、ミステリーとしても実に鮮やかだ。その「謎」が解ける瞬間、ヒロインにとって「好き」ではなかった仕事が、「好き」になる。ラストはかゆみを感じるくらい、嬉しくって楽しくって。小嶋陽太郎という作家はまぁホント、チャーミングの天才です。
——「小説新潮」12月号「本の森」吉田大助氏の書評より一部抜粋
すやまさん
小嶋陽太郎さんの「こちら文学少女になります」を読んだ。キャラクターがとにかく活き活きしていて、そのキャラクターの持っている熱に引き込まれるように最後まで一気に読んだ。登場する漫画編集部や漫画家の変人だけど、仕事に対してそれぞれの形の情熱を持って働いてる様子がとても面白かった。
文章がすごく読みやすくて、最後まで弛れることなく一気に読めたのが個人的にとても良かった。この前に読んでた本はなかなか最後まで辿り着けなくて数ヶ月ぐらいかけてちょこちょこ読んでたから、一気に物語を読み切った快感がとても心地よかった。
——すやま@Atsu1025さん/10月24日ツイッターより
講談社・中谷洋基さん
筧「使えるもんは全部使え。そういう努力もしねぇで、ピヨピヨ文句ばっか垂れてんじゃねぞ」
平井「人に頼るのはできることすべてやってからじゃないかなあ。そんな甘い人、いくら女の子でも助けないよ、僕」
どのセリフも厳しい。けれど間違っていない。自分の考えややり方に合わなくて、「納得いかない」「どうして?」と腹をたてたくなることもある。でもいつまでも言われたことが胸の中でくすぶり続ける。小手先で上手くやろうとしていた自分の横面をはられる、そんな山田の感覚がリアルに胸に響いてきました。
「漫画の編集になんてなんの思い入れもないし」と文学少女として頑なだった山田が、「そろそろ自分で新連載おこしたいんで」と言えるようになるなんて!
なんと爽快なラストでしょうか!!
そして、ひとつの成長物語でありながら、大御所作家との一からの作品作りはスポ根並みに熱く、人気作家をめぐる秘密はミステリー的面白みがあり、同期と先輩からの恋愛要素をアクセントに、『キヨのひらく箱』と並行するトラウマ物語は作品に奥行を与えてくれていて、色んな楽しみ方ができる一冊だと思います。
自分も頑張ろう、そう思える小説でした。
――講談社/文芸第二出版部・中谷洋基さんのメールより
新潮社・中村睦さん
泣いたところがあります。「ネギちゃん」が自己紹介して登場したシーンです。ネギちゃんは名前を正確に発音できなくて、擦り切れた服を着ていて……のところで、もう急に泣けてきて、その章は「俺なんでこんなに泣いてんだ? 小嶋さん、あーこういう子いたんですよ」とか呟きながらの読了でした。
だから、友梨が最後に、ネギちゃんに会いに行こうとするところ、すごくいいなと思えたんですね。「頼む、友梨、行ってやってくれ」みたいな感じ(誰の立場かわからんですが)。
編集者や出版界の人間をこえて、小嶋さんが伝えたい思いとか、全身が熱くなるような本当の気持ちというものが、この本に詰まっていると思ったことでした。
――新潮社/新潮文庫編集部・中村睦さんのメールより
藤松あまね@あまねきさん
主人公と周囲とのコミカルなやり取りはとても面白く電車の中で読んじゃいけないほど。でも本作の一番の魅力はきっと、主人公が本当の自分を、見たくない自分を仕事を通して向き合っていくという過程なのだ。私自身、彼女に自分を重ねていくうちに私の中のいわゆる忘れたい過去を思い出してしまって正直苦しくなったりもした。でもそれはきっと、ちゃんと苦しむべきこと。そうやって自分と向き合うのは決して間違いじゃない。なんて事を思っちゃうと思わず涙ぐんでしまう。コミカルなお話なのに泣いちゃうだなんて、不思議な気分。この不思議な気分は何ていえばいいんだろう、感動? ううん、そんなものじゃない。…
——藤松あまね@あまねき@amanrkisanさんのブログより。全文は「あまねき」で!
書評家・松井ゆかりさん
個性派揃いの主要キャラの中でも要注意人物なのが、今井コウタの代理人である江上吾郎氏。担当編集者とすら顔を合わせたことのない今井に代わり、すべての交渉ごとを行っている。著作権エージェントを名乗る身なりのよい紳士とのことだが、著者の小嶋陽太郎さんがボイルドエッグズ(まさに日本初の著作権エージェント)が主催の新人賞でデビューされた作家であることを考え合わせると興味深い。こりゃ、小嶋さんも覆面作家の可能性あるな...(思いっきり顔出しされてるっつーの)。などと邪推してみたのも、今井コウタの正体が明らかになるくだりや、友梨に見えるようになったあり得ないものが何だったのかの謎解きとか、ミステリー小説的な読み応えもあったからなのだ。こうなったらもう、年末の「週刊文春ミステリーベスト10」にランキングされても驚かない(嘘。さすがに驚く)。…
――WEB本の雑誌【今週はこれを読め!エンタメ編】松井ゆかりさんの書評(←全文はこちらで!)より
新潮社・福島歩さん
単に「頑張って原稿を取ります!」というスポ根ものではなく、そういう面も盛り込みつつも主人公の失敗やトラウマを冷静に描き出しているところがとてもリアルで読み応えがありました。漫画一本一本の魅力の引き出し方の違いもさもありなんで、取材以上の小嶋さんの観察眼を感じます。そして、やはり「変な大人」の描き方、見せ方が面白いです。いなさそうないそうな、ギリギリのラインをついていて小説の中の漫画編集部という枠を超えて、巻き込まれました。
――新潮社「小説新潮」編集部・福島歩さんのメールより
書評家・タニグチリウイチさん
漫画好きだけれど漫画が作られる場面については想像でしか知らない人たちに、そうかこんなに大変なのかといった感心を与え、面白がらせてくれる。本当は文芸志望だったのに、漫画雑誌に配属された新人女性編集者の主人公。大御所を怒らせ、童貞の妄想で描いたエロで人気の漫画家の人気を落としと、ダメな仕事ぶりをいきなり見せる。小説の人だから漫画の編集者は知らないのに、結構踏み込んで書けている。そこはだから小嶋さんの調査力と描写力のたまものだろう。面白い1冊。
――タニグチリウイチ「日刊リウイチ」(9月21日付)より抜粋
なぜ私が青年漫画誌編集部に!? 文学少女の孤軍奮闘記 小嶋陽太郎「こちら文学少女になります」|別冊文藝春秋 ただいま連載中|小嶋 陽太郎|本の話WEB https://t.co/xMEgFRrvYH
— 本の話 WEB (@hon_web) 2015, 12月 21
なぜ私が青年漫画誌編集部に!? 文学少女の孤軍奮闘記 小嶋陽太郎「こちら文学少女になります」|別冊文藝春秋 ただいま連載中|小嶋 陽太郎|本の話WEB https://t.co/xMEgFRrvYH
— 本の話 WEB (@hon_web) 2015, 12月 21
1991年長野県松本市生まれ。信州大学人文学部中退。2014年『気障でけっこうです』(KADOKAWA)で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。第二作は15年『火星の話』(KADOKAWA)、第三作は15年『おとめの流儀。』(ポプラ社)。本作『こちら文学少女になります』は長編第四作目となる(別冊文藝春秋16年1月号〜16年7月号連載を加筆修正)。 幻冬舎plusでコラム『新人作家は今日も大学近くの喫茶店でぐずぐずしています。』を連載(第29回「線の真上」で終了)。 朝日中高生新聞にて、中学一年生3人組の甘酸っぱい冒険を描く『銀杏の木の下で』(16年3月終了)、その続編で中学二年生となった3人組の恋と冒険を描く『真夏の一番星』を連載(16年9月終了)。端正かつユーモラスな筆致と軽やかな感性で注目を集める25歳。
1991年長野県松本市生まれ。信州大学人文学部中退。2014年『気障でけっこうです』(KADOKAWA)で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。第二作は15年『火星の話』(KADOKAWA)、第三作は15年『おとめの流儀。』(ポプラ社)。本作『こちら文学少女になります』は長編第四作目となる(別冊文藝春秋16年1月号〜16年7月号連載を加筆修正)。 幻冬舎plusでコラム『新人作家は今日も大学近くの喫茶店でぐずぐずしています。』を連載(第29回「線の真上」で終了)。 朝日中高生新聞にて、中学一年生3人組の甘酸っぱい冒険を描く『銀杏の木の下で』(16年3月終了)、その続編で中学二年生となった3人組の恋と冒険を描く『真夏の一番星』を連載(16年9月終了)。端正かつユーモラスな筆致と軽やかな感性で注目を集める25歳。