ボイルドエッグズ発 最新刊
タイトル:たこせんと蜻蛉玉
著者:尾崎英子
出版社:光文社
発売日:2022年6月21日
定価:本体1,700円+税

  装画:コバヤシタク 装幀:岡本歌織(next door design)


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作品紹介

忘れるわけない。そんな思いに、とらわれていた。

小学5年生の息子・柊にはイマジナリー・フレンドがいる。いつからか学校には行かず、ベランダで「ネム君」と会話をしたり、UFOを探したりする日々だ。夫をがんで亡くし独りで柊を育てている宇多津早織は、夫が結婚前にがんを患っていたことを教えず、再発して亡くなったことに今もわだかまりを感じている。家に夫の気配のするものはなにも置いていない。

綱渡りのような日々を送るなか、早織には、淡路島で過ごした高校時代の忘れられない恋があった。美術部の同級生・沢井文也。文也の幼なじみ・雨谷尚美も彼に思いを寄せていた。ある日、文也が早織にくれた蜻蛉玉を見て激怒した雨谷は、教室の窓から飛び降りる事件を起こした。その出来事が元で、文也は引っ越していってしまう。

許せない思いを抱えたままの早織は、25年の時を経て、あの恋の結末に向き合うことになる……偶然の再会がもたらした、傷つけ、傷つけられた者たちへの赦しと再生の物語。

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著者紹介

1978年生まれ。大阪府出身。早稲田大学教育学部国語国文科卒。東京都在住。『小さいおじさん』で第15回ボイルドエッグズ新人賞を受賞。同作は6社による競争入札の結果、文藝春秋が落札、2013年10月同社より刊行され、大評判となった。「小説すばる」7月号に短篇「シトラスの森」掲載。「森へゆく径」にエッセイ「いつも心にファン気分を」を寄稿。2017年1月、『小さいおじさん』を改題し、『私たちの願いは、いつも。』として、角川文庫より刊行。「幽」vol.27(KADOKAWA)にエッセイ「ガラシャ夫人の肖像」を寄稿。5月 、長編第2作『くらげホテル』を KADOKAWAより刊行。11月、長編第3作『有村家のその日まで』を光文社より刊行。2019年12月、長編第4作『竜になれ、馬になれ』を光文社より刊行。2020年12月、『ホテルメドゥーサ』を角川文庫より刊行(『くらげホテル』改題)。2022年6月、新作長編『たこせんと蜻蛉玉』を光文社より刊行。

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『たこせんと蜻蛉玉』特設サイト:
https://www.takosen-and-tombodama.com/

公式TikTok:
https://www.tiktok.com/@takosen_to_tombodama

公式Instagram:
https://www.instagram.com/takosen_to_tombodama

『たこせんと蜻蛉玉』レビュー

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