装画:コバヤシタク 装幀:岡本歌織(next door design)
忘れるわけない。そんな思いに、とらわれていた。
小学5年生の息子・柊にはイマジナリー・フレンドがいる。いつからか学校には行かず、ベランダで「ネム君」と会話をしたり、UFOを探したりする日々だ。夫をがんで亡くし独りで柊を育てている宇多津早織は、夫が結婚前にがんを患っていたことを教えず、再発して亡くなったことに今もわだかまりを感じている。家に夫の気配のするものはなにも置いていない。
綱渡りのような日々を送るなか、早織には、淡路島で過ごした高校時代の忘れられない恋があった。美術部の同級生・沢井文也。文也の幼なじみ・雨谷尚美も彼に思いを寄せていた。ある日、文也が早織にくれた蜻蛉玉を見て激怒した雨谷は、教室の窓から飛び降りる事件を起こした。その出来事が元で、文也は引っ越していってしまう。
許せない思いを抱えたままの早織は、25年の時を経て、あの恋の結末に向き合うことになる……偶然の再会がもたらした、傷つけ、傷つけられた者たちへの赦しと再生の物語。
1978年生まれ。大阪府出身。早稲田大学教育学部国語国文科卒。東京都在住。『小さいおじさん』で第15回ボイルドエッグズ新人賞を受賞。同作は6社による競争入札の結果、文藝春秋が落札、2013年10月同社より刊行され、大評判となった。「小説すばる」7月号に短篇「シトラスの森」掲載。「森へゆく径」にエッセイ「いつも心にファン気分を」を寄稿。2017年1月、『小さいおじさん』を改題し、『私たちの願いは、いつも。』として、角川文庫より刊行。「幽」vol.27(KADOKAWA)にエッセイ「ガラシャ夫人の肖像」を寄稿。5月 、長編第2作『くらげホテル』を KADOKAWAより刊行。11月、長編第3作『有村家のその日まで』を光文社より刊行。2019年12月、長編第4作『竜になれ、馬になれ』を光文社より刊行。2020年12月、『ホテルメドゥーサ』を角川文庫より刊行(『くらげホテル』改題)。2022年6月、新作長編『たこせんと蜻蛉玉』を光文社より刊行。
☞ 今月のゆでかげん > 尾崎英子「TikTokはじめました」尾崎英子さんの『たこせんと蜻蛉玉』を読了。
— アイス@読書 (@astronomy06111) August 25, 2022
叶わなかった恋、淡い青春の思い出、失った人、そういう過去とうまく決別できないまま大人になってしまった主人公。
表紙のイメージ通り、淡く透き通った蜻蛉玉みたいな色の物語で良かった。
おもしろかったです。 pic.twitter.com/YRac8RbFmq
【今週はこれを読め! エンタメ編】10代の頃の友人との再会〜尾崎英子『たこせんと蜻蛉玉』 - 松井ゆかり| https://t.co/4KrdPLd3eM
— ボイルドエッグズ (@BoiledEggsLtd) August 24, 2022
「その静かな世界に引きつけられてどんどん読み進む。うまいなあ。」とも書かれています。北上次郎さんは日経新聞の書評に次いで、ここでも褒めてくれています。ありがたく、嬉しいですね。 https://t.co/vBubuoQq6d
— ボイルドエッグズ (@BoiledEggsLtd) August 17, 2022
「たこせんと蜻蛉玉」を読み返す。中高と女子校でめちゃめちゃ楽しかったので、共学に対して憧れもなかったんだけど、主人公の中学時代の「甘酸っぱ切な感」が半端ないわ。そして大人になってからの感情のリアルさよ…。#たこせんと蜻蛉玉 #尾崎英子 pic.twitter.com/4HE6j7pJ4u
— わかお (@wakao8823) July 24, 2022
今日の日経新聞の夕刊『目利きが選ぶ3冊』で北上次郎さんが『たこせんと蜻蛉玉』を取り上げてくれています。デビュー作の書評をたくさん書いてくださった北上さんに評していただくと、親に褒められた子供のような気持ちになります。 https://t.co/55I236UsSV
— 尾崎英子 @「たこせんと蜻蛉玉」 (@ozakieiko) July 14, 2022
『たこせんと蜻蛉玉』#読了。シングルマザーの早織は不登校の息子、柊と生活していた。日々の営みの中、偶然にも過去の恋愛の残照に遭遇する。亡くなったパートナーや子供との距離に惑うようになった彼女は生きることに対してどんな答えを出すのか?じんわり物語の余韻が後からグッと来ます!#読破2022 pic.twitter.com/hg2iCESgyA
— 三瀬 弘泰(日本SF読者クラブ会長) (@sfdaisakusen) June 25, 2022
尾崎英子著『たこせんと蜻蛉玉』にレビューを書きました。#たこせんと蜻蛉玉 #NetGalleyJP https://t.co/gUg3482tjh
— M a k i (@MmkiUmi) June 17, 2022
尾崎英子著『たこせんと蜻蛉玉』にレビューを書きました。#たこせんと蜻蛉玉 #NetGalleyJP https://t.co/DgZThbnlDg
— もちこ@本の旅 (@honnotabi_sea) May 25, 2022
繊細な息子を持つシングルマザーの生きる道。
— NetGalley™ Japan / ネットギャリー【公式】 (@NetGalley_Japan) May 16, 2022
生きづらい世の中で、それでも自分の大切な気持ちに向き合う姿に、女性たちの共感を呼ぶ作品。
【#新着作品】#NetGalleyJP
★#光文社
『たこせんと蜻蛉玉』尾崎英子
刊行予定日2022/06/22
詳細はこちら⇒https://t.co/WEWUpTIs3z pic.twitter.com/wXxXxf4VLE
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(ボイルドエッグズの担当者宛てです。担当者から尾崎英子さんに転送します)