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月1・ノビノビコラム ■1月4日月曜日 |
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第2回:日本人のユーザーエクスペリエンス
原稿が遅れに遅れてついに年が明けてしまった。 この原稿は空港行きの成田エキスプレスの中で書いている。毎年頭に開催されるコンピューターのイベントのせいで、この数年間、三が日をゆっくり過ごせたことがない。 nobi2 Express 第2回目は「日本人のユーザーエクスペリエンス」という題で、6年間の留学を経て帰国した筆者が日本で感じたカルチャーショックの中から、特に「便利・不便」といった観点で括れるものを中心に綴っていこうと考えていた。実は一度は書いてみたが、これがどうも気に入らない――なんて書いておいて、質の高い原稿を期待されると困るが。 Boiled Eggsさんもなかなか原稿を出さない筆者にほとほと困り果てている様子、そこで、成田までの約75分の道のりで、この年末年始で感じた「便利・不便」を中心にまとめなおした同原稿のショートバージョンを書いてみたい。そして余裕があれば機内で、ちゃんとした第2回目の原稿を清書してみようと思う(ただし、徹夜でパッキングしていたため、本当に起きていられるかはあやしいので、過度な期待はせずに待っていてもらいたい――お、いかん、あと28分だ)。 電子メールは筆者にとって日本で本格的なパソコン通信が始まった1985年頃から日常の一部となっている。1990年頃からは電子メールを使って本格的に仕事をしだした。実は筆者はこれを言い訳に、98年正月まで、帰国後約5年近く年賀状を1通も出さずに来た。 今考えれば、無礼千万とも思える。しかし、年賀状産業とでも呼びたくなるような、年賀状関連書籍、グッズ、そして大量のお年玉くじ付きはがきが非常に大きな無駄のような気がする。(反面、これほど根強く残っている日本の風習もいまや少ないのだから、大事に残した方がいいような気もするが) さて、筆者が出していないのは年賀状だけではない。日常生活を営む上で出さなければならない郵便物もたくさんあったが、これも一切出さずに来た。 理由の一つは、筆者がおっくうだから。どうも、5年以上たった今でも、わざわざポストまで郵便を出しにいくという行為が煩わしく感じてならない。 海外在住経験のある方なら知っていると思うが、欧米の郵便配達員はただ郵便を配るだけでなく、実はちゃんと回収もしてくれる。 よく絵に書かれている海外の郵便受け、あれはよく見ると横にピッと立った赤い旗のようなものがある。出したい郵便をあそこに挟んでおけば郵便配達員がちゃんと持って行ってくれるのだ。 さすがにアパートにはああした郵便受けはないが、多くのアパートやマンションの郵便受けには、発送用の入れ物とジャンクメールを捨てるためのゴミ箱が用意されている。 切手はコンビニでも買えるので、小包を送ったりパスポートを受け取りに行くときくらいしか郵便局に行く用事はない(もっとも宅急便サービスを利用すれば家まで小包を取りにきてくれるが)。 こうしたことを考えると日本の郵便配達員がなぜ配達専門なのかが不思議でならない。 配達をすれば、おそらくその分、郵便車の荷量も減っているだろうに……。 昨年暮れはひどい風邪が流行った。筆者も3〜4週間微熱が続いた。筆者の妹も風邪のしで寝正月を迎えることになった。 日本で一人暮らしをしていて、風邪をひくことほどみじめなものはない。夜中に熱がひどくなっても、ひたすら我慢するしかない。昨年バイアグラ解禁が話題となったが、「奇跡の薬」解禁よりなにより、筆者は熱覚ましや頭痛薬、風邪薬、うがい薬、ビタミン剤など処方箋のいらない薬をコンビニで販売してくれたらどれだけ助かるかと思う。 (おっと、成田についてしまう@空港第2ビル) さて、年末年始でもう一つ困るのがお金。日本もかなりカード社会になったが、やはりアメリカに比べたらまだまだ現金がないと不自由なことが多い。にもかかわらず筆者の銀行は年末年始きっちりと機械の方もお休みしているのである。 もっともATM機の運営時間に関しては昨年の金融ビッグバン騒ぎやシティーバンクの台頭でかなり事情が変わった。しかし、筆者の銀行のように、かたく門を閉ざすATM機もいまだ多い。 (空港についてしまった――コーヒーショップにて) 日本の消費者は多少の苦労であれば我慢して目を閉じてしまうところが多いように思う。 1月から一部の電車で空いている時間帯に限りベビーカーの使用が認められたそうだ。熱心な主婦団体の活躍のおかげだ。 不便をつくる側にもそれなりの理由があるのだろうが、これだけ競争の激しい時代だ。消費者がもう少し自分の気持ちを言葉に変えていけば、日本はもうちょっとだけ便利になるかもしれない。 第3回目の「nobi2 Express」では、筆者が帰国後に感じた日本の不便のいくつかを徒然なるままに綴ってみようと思う。 1999年1月3日 東京から75分離れた成田空港にて ■ |
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Copyright 1999 by Nobi Hayashi, Boiled
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