なぎなた部、かっこいい!
ぐふぐふ笑いながら読み、試合シーンに息をのみ、最後はまばゆくて文字がかすんで見えました。……涙のせいかもしれません。
さわやかで、切実で、頼もしく愉快な中学生の姿に触発され、私もなぎなたを手にしたくなりました!
——三浦しをん
なぎなた部、かっこいい! ぐふぐふ笑いながら読み、試合シーンに息をのみ、最後はまばゆくて文字がかすんで見えました。……涙のせいかもしれません。さわやかで、切実で、頼もしく愉快な中学生の姿に触発され、私もなぎなたを手にしたくなりました!
——三浦しをん
中学生になったばかりのさと子が入部したのは、全国でもめずらしい「なぎなた部」。凛々しい美人だけどかなり変わり者の2年生・朝子さんしか部員はおらず、さと子は部員集めに奔走する。なんとか急造したへっぽこなぎなた部は部長の朝子さんの独断で、思わぬ相手と闘うことに――。
一方、変わり者といえばお母さんもだ。
「どうしてうちには、お父さんがいないの?」と聞いても、
「オトウサン? 何それ?」とトボけるばかり。
でも中学生になったから、もう騙されてあげられない。
さと子の13年の人生をかけた闘いが始まる。
中学生になったばかりのさと子が入部したのは、全国でもめずらしい「なぎなた部」。凛々しい美人だけどかなり変わり者の2年生・朝子さんしか部員はおらず、さと子は部員集めに奔走する。なんとか急造したへっぽこなぎなた部は部長の朝子さんの独断で、思わぬ相手と闘うことに――。
一方、変わり者といえばお母さんもだ。「どうしてうちには、お父さんがいないの?」と聞いても、「オトウサン? 何それ?」とトボけるばかり。でも中学生になったから、もう騙されてあげられない。
さと子の13年の人生をかけた闘いが始まる。
昨年の秋、松本城で「少年少女剣道なぎなた大会」という看板を見たのをきっかけに、なぎなたを題材にした話を書き始めました。なぎなた少女たちがそれぞれ勝手にしゃべり動くのを、あれよあれよと追いかけていくうちにこんな物語ができました。こんな物語になったかあ……と、僕自身、感心しております。乙女たちのたたかいを、見守っていただければ幸いです。
昨年の秋、松本城で「少年少女剣道なぎなた大会」という看板を見たのをきっかけに、なぎなたを題材にした話を書き始めました。なぎなた少女たちがそれぞれ勝手にしゃべり動くのを、あれよあれよと追いかけていくうちにこんな物語ができました。こんな物語になったかあ……と、僕自身、感心しております。乙女たちのたたかいを、見守っていただければ幸いです。
ボイルドエッグズ新人賞受賞! 大注目の現役大学生作家・小嶋陽太郎さん「小説家になるしかなかった」 | サークル・部活・学生団体 | 大学生活 | マイナビ 学生の窓口 https://t.co/6hM0PkMBhF
— ボイルドエッグズ (@BoiledEggsLtd) 2016, 1月 27
ボイルドエッグズ新人賞受賞! 大注目の現役大学生作家・小嶋陽太郎さん「小説家になるしかなかった」 | サークル・部活・学生団体 | 大学生活 | マイナビ 学生の窓口 https://t.co/6hM0PkMBhF
— ボイルドエッグズ (@BoiledEggsLtd) 2016, 1月 27
小嶋陽太郎 『おとめの流儀。』という本を書きました。<新人作家は今日も大学近くの喫茶店でぐずぐずしています。> - 幻冬舎plus https://t.co/7VMoJWlpGT
— ボイルドエッグズ (@BoiledEggsLtd) 2015, 12月 24
小嶋陽太郎 『おとめの流儀。』という本を書きました。<新人作家は今日も大学近くの喫茶店でぐずぐずしています。> - 幻冬舎plus https://t.co/7VMoJWlpGT
— ボイルドエッグズ (@BoiledEggsLtd) 2015, 12月 24
1991年長野県松本市生まれ。信州大学人文学部在学中。2014年『気障でけっこうです』(KADOKAWA)で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。第二作は15年『火星の話』(KADOKAWA)、本作が三作目となる。
現在、中学一年生3人組の甘酸っぱい冒険を描く『銀杏の木の下で』を朝日中高生新聞にて連載中。
端正な筆致と軽やかな感性で注目を集める現役大学生作家。
1991年長野県松本市生まれ。信州大学人文学部在学中。2014年『気障でけっこうです』(KADOKAWA)で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。第二作は15年『火星の話』(KADOKAWA)、本作が三作目となる。 現在、中学一年生3人組の甘酸っぱい冒険を描く『銀杏の木の下で』を朝日中高生新聞にて連載中。 端正な筆致と軽やかな感性で注目を集める現役大学生作家。
すやまさん
おとめの流儀。実に面白い小説だった。登場人物たちの優しさや部活動に対する真剣な想いがとてもいい世界観を作ってくれていると思う。爽やかなだけじゃなく、熱さを持った熱量のある作品だけど最後はこれでもかと爽やかにかつエモーショナルに終わるのが堪らなかった。
——すやま@Atsu1025さん/1月26日ツイッターより
松井ゆかり氏(書評家)
部活だけでなく、さと子にはもうひとつ気がかりなことがある。それは、ずっといないものとされていたお父さんの存在だ。さと子のあり得ないほどしっかりした性格やなぎなたを始めた理由はおとうさんの不在と密接に関係しており、子どもは大人が思うよりもずっといろいろ考えて行動しているのだと改めて思い知らされる。本書はそんなさと子の成長を細やかに描き出した一年間の物語となっている。
小嶋陽太郎という作家はどうしてこんなに10代の気持ちがわかるのか(まあ、ご本人もまだ20代前半という若者なわけだが)。デビュー作『気障でけっこうです』(KADOKAWA)で女子高校生の、『火星の話』(同)で男子高校生の心情をみずみずしく描いた筆力は、本書でも余すところなく発揮されている(よろしければ、それぞれ2014年12月第3週と2015年6月第3週のバックナンバーをお読みになってみてください)。それだけではない、さらに素晴らしいと思うのは大人たちもまた魅力的なところだ。私は特に虫顧問にぐっときてしまった(『火星の話』の山口先生に続いて、先生の人物造形が素敵)。小嶋氏の著書は本書が3冊目となるが、ここまで外れなし。いま読み始めれば、「小嶋陽太郎? 早い段階で注目してましたけど」と自慢できますよ!
——「NEWS 本の雑誌」/松井ゆかり氏書評なぎなた少女の一年間の物語〜小嶋陽太郎『おとめの流儀。』より一部引用
北上次郎氏(文芸評論家)
小嶋陽太郎『おとめの流儀。』がいい。中学生小説だが、読み始めたらやめられず、素敵なラストまで一気読みである。
主人公は中学一年の山下さと子。部員が集まらずに廃部危機に直面していたなぎなた部に入り、なんとか部員を集めたものの大半が素人だから、はなはだ頼りない。しっかり者のキャプテン朝子先輩ですらなぎなた歴一年で……これで大丈夫なのか、という中学生の日々が始まるのだが、なぎなたについて何も知らない読者を徐々に物語にひきずりこんでいく手腕は見事。
寄せ集めた六人の部員のキャラが立っているのもいいし、公園のベンチにいつも座っている競馬おじさんや、朝子先輩にくってかかる剣道部のキツネなどのわき役までもが活写されているのがいい。
……第一作、第二作を読むとまだ揺れている感はあるが、三作目でここまで書けるなら将来が楽しみだ。有望な新人とメモしておきたい。
――「ジェイ・ノベル」2月号/北上次郎氏書評より一部引用
川原瑞丸さん(イラストレーター)
アスタ2月号に、川原瑞丸さんのイラスト読書日記が❗️動かないロボットくん、いいなあ。「さながら時代劇やバトルものを読んでいるような躍動感」❗️ pic.twitter.com/fKnrAaGHA0
— ボイルドエッグズ (@BoiledEggsLtd) 2016, 1月 11
——「アスタ」2月号/川原瑞丸の秘密図書館より
すやまさん
おとめの流儀。実に面白い小説だった。登場人物たちの優しさや部活動に対する真剣な想いがとてもいい世界観を作ってくれていると思う。爽やかなだけじゃなく、熱さを持った熱量のある作品だけど最後はこれでもかと爽やかにかつエモーショナルに終わるのが堪らなかった。
——すやま@Atsu1025さん/1月26日ツイッターより
松井ゆかり氏(書評家)
部活だけでなく、さと子にはもうひとつ気がかりなことがある。それは、ずっといないものとされていたお父さんの存在だ。さと子のあり得ないほどしっかりした性格やなぎなたを始めた理由はおとうさんの不在と密接に関係しており、子どもは大人が思うよりもずっといろいろ考えて行動しているのだと改めて思い知らされる。本書はそんなさと子の成長を細やかに描き出した一年間の物語となっている。
小嶋陽太郎という作家はどうしてこんなに10代の気持ちがわかるのか(まあ、ご本人もまだ20代前半という若者なわけだが)。デビュー作『気障でけっこうです』(KADOKAWA)で女子高校生の、『火星の話』(同)で男子高校生の心情をみずみずしく描いた筆力は、本書でも余すところなく発揮されている(よろしければ、それぞれ2014年12月第3週と2015年6月第3週のバックナンバーをお読みになってみてください)。それだけではない、さらに素晴らしいと思うのは大人たちもまた魅力的なところだ。私は特に虫顧問にぐっときてしまった(『火星の話』の山口先生に続いて、先生の人物造形が素敵)。小嶋氏の著書は本書が3冊目となるが、ここまで外れなし。いま読み始めれば、「小嶋陽太郎? 早い段階で注目してましたけど」と自慢できますよ!
——「NEWS 本の雑誌」/松井ゆかり氏書評なぎなた少女の一年間の物語〜小嶋陽太郎『おとめの流儀。』より一部引用
北上次郎氏(文芸評論家)
小嶋陽太郎『おとめの流儀。』がいい。中学生小説だが、読み始めたらやめられず、素敵なラストまで一気読みである。
主人公は中学一年の山下さと子。部員が集まらずに廃部危機に直面していたなぎなた部に入り、なんとか部員を集めたものの大半が素人だから、はなはだ頼りない。しっかり者のキャプテン朝子先輩ですらなぎなた歴一年で……これで大丈夫なのか、という中学生の日々が始まるのだが、なぎなたについて何も知らない読者を徐々に物語にひきずりこんでいく手腕は見事。
寄せ集めた六人の部員のキャラが立っているのもいいし、公園のベンチにいつも座っている競馬おじさんや、朝子先輩にくってかかる剣道部のキツネなどのわき役までもが活写されているのがいい。
……第一作、第二作を読むとまだ揺れている感はあるが、三作目でここまで書けるなら将来が楽しみだ。有望な新人とメモしておきたい。
――「ジェイ・ノベル」2月号/北上次郎氏書評より一部引用
川原瑞丸さん(イラストレーター)
アスタ2月号に、川原瑞丸さんのイラスト読書日記が❗️動かないロボットくん、いいなあ。「さながら時代劇やバトルものを読んでいるような躍動感」❗️ pic.twitter.com/fKnrAaGHA0
— ボイルドエッグズ (@BoiledEggsLtd) 2016, 1月 11
——「アスタ」2月号/川原瑞丸の秘密図書館より