三国志博奕伝
渡辺仙州
文春文庫/2018年12月刊
定価・本体690円+税
三国志の英雄・豪傑とギャンブル対決!
三国時代の呉。歴史家の韋昭(いしょう)は巷での博奕(ばくち)の流行に悩んでいた。仕える皇太子・孫和(そんか)の友人で無類の博奕好きの蔡潁(さいえい)をいさめにきた博奕場で、韋昭は、館の主人・徐に博奕の才能「奕力(イーリー)」があると言われ、対決の場に引きずり出される。最初の相手はなんと呪術で甦った最強の武将・呂布だった! 次々と英雄・豪傑を甦らせ、博奕対決をしかける徐の目的とは? 抜群に面白い書き下ろし新感覚歴史エンターテインメント小説。
有村家のその日まで
尾﨑英子
光文社/2018年11月刊
定価・本体1700円+税
きれいな死などない。それはずかずかと上がり込んで、これでもかと暮らしをかき回し、奪う。ささやかで、真摯で、時に滑稽な、私たちの営みの姿がここにある。
——瀧波ユカリ

母が、間もなく死を迎える。自由奔放に生きてきた母は、乳がんを患い、余命数カ月。しかし、スピリチュアルに傾倒し、標準治療を「つまらないから」とやめ、「すごい乳酸菌」と拝み屋の力で乗り切ろうとする。娘たちや息子は、そんな母が母らしく最後のときを過ごせるよう奮闘するが……誰しもがいつかは迎える「家族との別れ」を、新鋭作家が祈りを込めて紡いだ感動作。ボイルドエッグズ新人賞受賞作家の書き下ろし長編第3作。
そしてぼくらは仲間になった
小嶋陽太郎/高森美由紀/福島直浩/虹山つるみ/向井湘吾
ポプラ社/2018年11月刊
定価・本体1400円+税
こんな三人組、あり!?
ズッコケ三人組シリーズ40周年記念企画!

男の子、女の子、ロボット……三人ってなんだかいい。二人がケンカしても、もう一人が「まあまあ」って言えるし、一人が困っていても、二人が助けてあげられる。一人は個人、二人だと親友で、三人なら仲間だ。仲間のなり方は千差万別、仲間の数だけいろいろ。どうしてぼくらは仲間になったのか。いろんな形の友情に、いま活躍中の作家5人が挑んだ、超胸熱書き下ろしアンソロジー。小嶋陽太郎の作品は「夏のはぐれもの」。
友情だねって感動してよ
小嶋陽太郎
新潮社/2018年9月刊
定価・本体1600円+税
熱いと温かいの真ん中くらいの何かが駆け抜けた。 ——後藤正文 (ASIAN KUNG-FU GENERATION)
奇跡なんて信じない。それでも、祈り続ける。新しい世界に踏み出すために——優等生で日和見主義の「僕」とガールフレンドの吉川、人形の〈はるちゃん〉と会話するクラスメイト・湯浅の一筋縄ではいかない友情関係を描いた表題作をはじめ、三人の男女が紡ぐ“あの頃”の全て。20代の著者が執念で描く、いま、そこに確かに存在する若者たちの情動と煌めきが詰まった、生傷だらけの全6篇。全能感と劣等感、倦怠と焦燥。それでも、誰かと分かり合いたくてもがいていた、この物語は、あの頃の僕たちへの賛歌だ。
別れ際にじゃあのなんて、悲しいこと言うなや
黒瀬陽
早川書房/2018年6月刊
定価・本体1400円+税
いまだに“中2”な君に捧げる——
よりによって一番さえんグループに入ってしもーた……1996年、広島。中2のぼくの焦りは、最高潮に達していた。地味すぎる“THE優等生”の祐介、豚骨ラーメンに目がない肥満体のTK、天然ボケで神社の息子ジョー、そして《エヴァ》で日本語を学んだタイ人・クルン。こいつらとつるんでいたら、チーマーにからまれるし、彼女もできん! ぼくらはそれぞれ「イケとる」ことをすると誓い合い、24時間テレビに募金、15キロのダイエットにチャレンジ、ダンディボイスの声優を目指すが……コムロとアムロの音楽が響きわたり、エヴァンゲリオンに心を鷲掴みにされたあの時代――ぼくらが世界を駆け抜けた、友情と青春のメモリー(SWEET 14 BLUES)!
第20回ボイルドエッグズ新人賞受賞作
くらげホテル
尾﨑英子
KADOKAWA/2018年5月刊
定価・本体1400円+税
静かに希望の光がさしてくるそんな新しい物語だった。——もたいまさこ
「ここに異次元の世界があるって、本当ですか」フィンランドのホテル・メデューサで出会った、日本から来た年齢も性別もばらばらな4人。人を殺してしまった男、何もかもうまくやれない女、妻に先立たれた男、子育てを終え第二の人生を始めた女。共通しているのは、「異次元」や「メデューサ/くらげ」といった言葉、そして、お菓子「くらげキャラメル」に導かれて、ということのようだった。さえざえと美しい森でスミレという女性が案内したのは……あなたは、異次元に行けるよと言われたら、行ってみますか? ちりばめられたユーモアとフィンランドの空気に心がすうっと楽になるサプリ小説。ボイルドエッグズ新人賞受賞作家、待望の第2作。
放課後ひとり同盟
小嶋陽太郎
集英社/2018年4月刊
定価・本体1500円+税
いま、ほんとうに、こんな本がほしかったんだ。
——金原瑞人

どんな人生を歩んでも、きっと誰か味方はいる。
「林ちゃん、なにか護身術習えば?」そう提案されるがままに、私はパルコの屋上にいる蹴り男に会いに行く。男は、空から降ってくる不幸を阻止するために、空に向かって蹴りを続けている――「空に飛び蹴り」。気になる人ができたかも。新学期、クラス替えした教室で、私は原田幹雄に出会う。クラスでひと際目立つ原田を意識する一方で、私はあることに悩んでいた――「怒る泣く笑う女子」。ほか「吠えるな」「ストーリーテラー」「僕とじょうぎとぐるぐると」の全5編。学校を舞台に、10代特有の初期衝動を描く、青春連作短編集。
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