恋の謎解きはヒット曲にのせて
大石大(おおいし・だい)
双葉文庫/2024年3月刊
定価・720円+税
恋愛こそ人類最大のミステリー
31歳、独身の大谷綾はデート相手と喧嘩した帰り道、馴染みのバーに足を運ぶ。ママのひろみと失恋について話していると、カウンターの隅にいた初老の男から声をかけられる。「センセイ」と呼ばれるその男は、フラれた綾や相手の言動から「失恋したのには別の理由がある」と語りだす。自分が思い込んでいた「フラれた理由」と「失恋の真相」とは。恋する男女が陥るスレ違いを、懐かしいヒット曲と流行、社会情勢を交えて描き出す、傑作恋愛ミステリー!
(『いつものBarで、失恋の謎解きを』を改題・文庫化)
八秒で跳べ
坪田侑也(つぼた・ゆうや)
文藝春秋/2024年2月刊
定価・1,870円(税込)
21歳の現役医学生が、圧倒的な筆力で青春時代の後悔とチャレンジを描き出す。
春高バレー予選の数日前、明鹿高校バレー部2年生の宮下景は、高校のフェンスを乗り越えようとしていた女子生徒を目撃する。驚いて自転車を倒し痛めた右足首のことを隠したまま、翌日の練習試合に臨んだ景は、最終セットで足首靱帯を損傷。準々決勝に代わって出場することになったのは、部活を辞めるつもりでいた中学からのクラスメイトだった……。
高校のバレーボール部を舞台に、青春の輝きを瑞々しい筆致で描く感動作、誕生!
『探偵はぼっちじゃない』をひっさげ、弱冠15歳で第21回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビューした俊才、5年ぶりの書き下ろし第2作。

☞ 坪田侑也『八秒で跳べ』特設ページ
☞ 本の話 > 21歳の現役医大生作家・坪田侑也『八秒で跳べ』にはリアルなアオハルが詰まっている!

怪物のゆりかご
遠坂八重(とおさか・やえ)
祥伝社/2023年9月刊
定価・1,980円(税込)
ふたりの高校生探偵が“怪物”に迫る。
探偵たちが目にしたのは、男子高校生が自分自身を傷つける衝撃の動画だった。その“呪いの動画”のなかで、血まみれとなった男子高校生は“加害者”を告発していた。「彼は誰かに脅されていた」高校生の恋人から依頼を受けた、たこ糸研究会の滝蓮司と卯月麗一は、動画に隠された真意を追うが、やがて事件は禍々しい様相を呈しはじめる……。
第25回ボイルドエッグズ新人賞受賞作『ドールハウスの惨劇』から続く、衝撃の連鎖! 見えていた世界が一瞬で変わる、驚愕の第2作!

☞ 遠坂八重『怪物のゆりかご』専用サイト
☞ 遠坂八重『ドールハウスの惨劇』専用サイト

校庭の迷える大人たち
大石大(おおいし・だい)
光文社/2023年6月刊
定価・1,925円(税込)
学校には、子どもの知らない秘密がある。
小六の息子・颯太の授業参観で母校を訪れた新城幹太。学校での颯太は家とは別人のように活発で、幹太は動揺する。三十年前、自分がこのK小学校に転校してきた際に遭遇した奇妙な出来事を思い出したからだ――「シェルター」
M小に転勤してきた庄内真奈は、給与明細に「危険業務手当」として三十万円の支給が記載されていることに気づく。「危険業務」に思い当たるふしはなく同僚に聞いてみると、三年二組の誰かが「手のかかる」児童だとわかり――「危険業務手当」
ほかに「事務の先生」「妖精のいたずら」「カウントダウンが進まない」を収める。
見慣れない扉、覚えのない高額な手当金、ありえない同僚、目に見えない幸運、そして進まない時計――学校に集う大人たちに起きた、子どもが知らない五つの奇談。

☞ 大石大「ぼくの小説作法」第3回:新刊『校庭の迷える大人たち』ができるまで









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